長崎は魅力の宝庫とも呼ばれ、出島観光や軍艦島観光などで人気を博している。国際観光都市として多くの観光客が訪れているが、観光業界における慢性的な人手不足に悩まされているのが現状だ。
長崎を支える産業としては、水産業や農業などが挙げられるが、観光産業からの収益も計り知れない。長崎としては観光客の増加は願ってもないことだが、その観光産業の担い手を確保できていないことが問題となっているのだ。もし、観光業界に就職したいという人がいれば、長崎はおすすめの就職先だといえるだろう。
長崎の観光地の人手不足を象徴する例として、観光地にある店の多くは、キャッシュレス決済の導入が進んでいる。これは、QRコードなどを利用するキャッシュレス決済を導入することで会計を高速化させ、少ない人手でも経営が成り立つようにする意図があるのだ。人手不足により経営状況が圧迫している現場にとっては、普及が進むキャッシュレス決済は救いの手だろう。
しかし、デジタル化が進むことで一部分では人手不足が解消されるかもしれないが、長崎の観光業界では人間の力がなくてはならない産業も多い。たとえば、長崎の観光スポットで頻繁に見かける人力車もその1つだ。観光バスや観光タクシーといった求人も、長崎では絶えることなく募集されている。観光需要の上昇がこれからも見込まれる長崎では、この先も観光業界における人手不足には悩まされることになりそうだ。